7月16日、日曜日、旧奈良監獄の見学会に行ってきました。明治政府が監獄の国際標準化を目指して計画した5大監獄の一つで、唯一現存する施設です。設計者はジャズピアニストの山下洋輔さんの祖父で当時司法省営繕課の山下啓次郎氏です。

1908年7月竣工以来109年の歴史があり、イギリス積の煉瓦建物は経年劣化しているものの歴史を感じる佇まいでした。外観意匠も隅々まで配慮され設計者の意気込みと熱意を感じます。

今後、この施設はホテル、博物館として生まれ変わりますが、どのように変わるのか楽しみです。

下右端の写真は、江戸時代の牢屋（一坪程度）も保存されていました。キリギリスの籠に似ているのでギス監と呼ばれていました。（戎　記）