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若草山・山焼き

  

 奈良へ出かけてきました。一昨年の秋、正倉院展に行って以来です。一月の第四土曜日に行われる若草山の山焼きを見るためでした。

 午後2時過ぎ、車で奈良に向かいました。一時間余りで生駒山のトンネルを抜けてしまいました。山焼きが始まるまで時間があるので、薬師寺を訪れましたが、何年前に訪れたのか記憶が無いほど久しぶりです。

 残念ながら天平年間に創建された東塔は修理中のため、その姿をみることは叶いませんでした。しかし、境内に人影がほとんどなく、静謐な雰囲気のなかで、金堂の薬師三尊像を拝むことができました。

 

〈白梅の花越しの薬師寺〉

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     〈月光菩薩〉         〈薬師如来〉          〈日光菩薩〉

 

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 午後6時15分、若草山の山頂から花火が上がります。冬の花火もいいものですね。花火が上がっている間も、山裾を火をともした松明の行列が進んでいきます。6時30分に花火が終わると、中腹に放たれた火が炎の環を広げていき、山裾からの炎もゆっくりと山を登っていきます。

 早春を告げる奈良の行事でした。

若草山

 

 この写真は旅行雑誌から借用しました。いかにも勇壮で見た目が派手でしょ。しかし、現実の山焼きは、若草山全山が炎に包まれるようなものではなく、徐々に炎が拡がっていき、焼き尽くした草原の後は暗闇に包まれてしまうのです。因みに、翌日の新聞に掲載された写真は、この写真のように炎に包まれた若草山をバックに花火も上がっている合成写真の塊でした。『見た目が一番とは、良く言ったものですね!』

石田 邦夫

 

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