閑静な住宅地に建つ単身者向けの共同住宅で、阪急武庫之荘駅から徒歩圏 内、公園にも隣接し、恵まれた環境の中に位置しています。
この周辺の景観・環境を損なわないように近隣の建物から突出しない高さとし、配置を道路側へ寄せるなど、近隣への圧迫感を少しでも軽減できるようにしています。
上品さとシンプルさ、そしてシャーブさを持ち合わせる建築となるよう、道路に面する南面側は、水平・垂直方向を強調するコンクリート打放しのグリッドを構成し建物を引き締めると共に、整ったリズムを創りだし、グリッドの間は素材を変えタイル貼りとすることで表情に変化をもたせています。
また、エントランスは間口が狭いため存在が希薄になってしまうので、エントランスとしての構えを大きくとるために、ポーチ・車路を一つの大きな構えとすることで、その存在を強調させています。
基壇部分は上部とは異なる色彩とし変化を持たせることで、建築全体を引き締める効果をもたせると共に、建物内部に連続していくことで、暖かみのあるエントランスホールへ導き入れる自然な流れを演出しています。