播州信用金庫 土山支店の移転新築工事です。
敷地は交通量が非常に多い東西に走る国道２号線と、工場地帯へ通じる南北に走る県道との交差点に面し、周囲はパチンコ店や飲食店が並び雑然とした雰囲気のある場所です。
支店に必要とされる室と面積の確保で出来る建物ボリュームでは、周囲の雰囲気に沈んでしまう事から、大屋根を敷地西側の駐車場部分まで延長し、ロビーも天井高さを高めに設定する事により、建物を大きく見せようと計画しました。
また、交差点からの見え方には特に配慮し、夜間に内装に浮かび上がるイラン産大理石（レッドトラバーチン）はロビーの高級感ある雰囲気を演出するだけでなく、外観からは信用金庫カラーである赤と併せてアイストップとなるよう計画しています。
ロビーは全面ガラス張りとなっていますが、Low-Eガラスを採用し空調負荷低減に配慮するとともに、東面には約5mの大庇を設け、西側にはピロティと壁を設ける事で、直射日光の遮蔽を期待しています。