今では数の少ない円形校舎が残っていた小学校の改築工事です。体育館を耐震補強・改修工事を行い、校舎棟の建替を行いました。
外観は兵庫県の景観形成地区にも指定されている湯村温泉の街並みに配慮し、いぶし瓦の切妻屋根と土壁風の色彩の外壁としています。また、バルコニーの鼻先に設けた打放しコンクリートのマリオンや分節化したファサードが建物のボリューム感をできるだけ緩和し、子供にも親しみやすい建物となるように心がけました。建物は通風や採光に配慮し、中庭を囲うロの字型配置でバルコニーを設けたプランとしています。内部には休み時間の語らいの場となる”デン”、上履きのまま容易に自然とふれあい休憩できる”ルーフテラス”、エレベーターホールも兼ねた”多目的スペース”などを設け、子供達が教室以外の様々な場所での友達との語らいや交流を通じて社会性が養われていくことを期待しています。